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scan補正(補足)

背景色について

背景色の選択によってかなり切り抜きの成功が左右されます。

これは背景色の部分に黒の画用紙を使用したもの。

説明書の縁のグラデーションの方が黒くなるので、うまく切り抜きできません。

画用紙の明度は50~70付近でばらつきも多く、説明書の縁の黒い部分は30付近でした。

このような場合は、設定値をいくら変更してもうまくいかないことが多くこのスキャン画像は諦めて、白背景でスキャンのやり直しが必要だったりします。

一方こちらは黒一色のプラスチック製の下敷きを使用したもの。

下敷き部分の明度はほぼ30以下で比較的均一だったので、背景明度最大値を30とすると問題なく切り抜きできました。

ただ数値的にはかなりギリギリの設定で、これだけ暗いページは白背景にしたほうが楽かもしれません。

追加機能 v1.1.0

上のスキャン画像の場合、下敷きのサイズが合わず白背景が見えてしまっています。

これをこのまま切り抜こうとすると、白い部分を輪郭と解釈してしまうのでうまくいきません。

そこで設定2にクリッピング設定を追加しました。

上下左右にピクセル数を入力すると、その分だけ端から切り落とした画像として処理されます(クリッピングが元のサイズを超える場合そのクリッピング設定は0として扱われます)。

右に3000ピクセルを設定したときの画像です。元の画像から右3000ピクセル分が除外されています。

この機能はスキャナでそのまま白背景でスキャンした場合にも役立ちます。

何もない状態でスキャンした画像です。一見白一色の画像に見えますが、

拡大すると、縁の部分に影が写っています(赤の枠が画像の範囲)。数千ピクセルの内、10ピクセル程度なので縮小画像だと気づきませんが、白背景の設定だとこの黒縁を輪郭だと解釈してしまうので、ここは対象範囲から外す必要があります。

もう一つ追加機能として、輪郭の判定に明度に加えて彩度も補助的に使えるようにしました。

この画像は、明度は黒、濃緑とも50~70程度で輪郭の区別が難しいパターンです。

輪郭確認ウィンドウでみると輪郭が崩れてしまっていて、実際綺麗に切り抜きできません。

彩度使用にチェックを入れて、背景と判定する最大彩度を入力します(この例だとピクセルの彩度が0~0.2ならば背景、背景以外は前景と判定)。

彩度は0~1の範囲です。

明度差はほぼありませんでしたが、彩度は黒い部分が0.2以下で濃緑の部分は0.7以上なので明確な差があります。

彩度使用では、明度設定で背景と判断された場合に、彩度で前景と判定されれば前景扱いになる処理になっています。

この設定で輪郭確認ウィンドウでみると、

バッチリ輪郭を判定できていて、切り抜きがうまくいきました。

彩度使用はデフォルトでチェックが入っていますが、場合によっては使用しないほうが良い場合もあります。

一番上の縁の黒い説明書の画像の場合などは彩度も低いので判定に役立ちません。

なので背景色の明度の差を大きくするというのが基本ということは変わらずです。

この他、確認ウィンドウでのマウス位置のピクセル情報も拾えるようになりました。